「初めて話しを聞いて・・・・

桜が急に心配になった・・・でも、遅かった・・

家からいなくなっていた・・・・そして、事故・・・

昨日みたいに手術室の前で待ったよ・・・

皮肉にも何ヶ月かぶりに家族全員が揃ったんだー・・・

術後、怪我自体はたいしたことなかったんだけどなぁ・・・・」





「けい?・・・」

「あー悪い・・・・桜、家族全員忘れたんだ」

「・・・そんなこと・・・あるのか?家族以外は・・・」

「覚えてた・・・・桜を根本的に苦しめ続けた

それが、一条家だったんだ・・・呆れるだろ・・

忘れられて、初めて気がついたよ・・・・・

まーなんとか、思い出すことができて

生活が落ち着いてきたとき、桜の写真を見たんだ

すごくよかった・・・俺にできることをしてやろう

桜がもし望むのであれば・・・・大好きだという

その写真を続けていけるように・・・・

結果、今に至る・・・・・

写真さえ・・・・なければ・・・・こんなことに・・・」

「違うだろう。さくちゃんは望んだ。自分の足で歩ける道を

その手助けを、家族がして何が悪い・・・

写真をしていなくても、飛行機にも乗る。

それこそ、歩いていても事故に遭う。

そんなことを悔やむ前に、お前にはすることが

山のようにあるんだ!」


そーだな・・・俺はたんに過去を懺悔したかったのか?