幸せの選択

先に私を乗せた課長は、河野さんを振り返り軽く手を挙げた


そして、乗り込もうとした時ーー


「要じゃない?」


課長を『要(かなめ)』と呼んだその女性は、カツカツと甲高い音をたててこっちへ近づいてくる。


車内からは良く見えない。