幸せの選択

「後悔なんてしません。だって、この気持ちに嘘をつく方がずっと辛いから」




そっと離された身体。
だけど、視線はまっすぐに私に向けられている


逸らされることのないその目に、私が映っている。




その瞳の中に揺れる光がある。




「後悔しないんだな?」


「はい――」







私の返事を全て聞き終わる前に、私の口は要さんによって塞がれた。
私の思い全てを吸い取ってしまうかのように乱暴に押しつけられる唇に、このまま全て溶け出して、要さんの中に吸い込まれてしまいたいと思う