幸せの選択

「晃樹が………」


驚きはしなかった。私の周りにも同じようなことをしているようだったから


「ねぇ、千秋ちゃん大丈夫なの?ホントに彼で幸せになれるの?」




「分からないんです………」




私は、あの日要さんへの気持ちに気づいた事から今日までを玲衣さんに話した。



時々「えっ」とか、「何それ」と言いながらも最後まで黙って聞いてくれた。



自分でも不思議なことに、玲衣さんに話していくうちに、『あぁ、私こんなふうに思ってたんだ』なんて冷静に自分を観察できた。






最後まで聞き終わると何も言わずスクッと立ち上がりキッチンへ向かう玲衣さん



「さぁ、これ飲んでちょっと心を休めなさい」