幸せの選択

一方で確実に周りを固められているような気がする。


ジワリジワリと逃げられないように……




一番驚いたのは、両親への挨拶を一人でしてきたこと。


母親から「素敵な人じゃない。大事にしてもらえて良かったね」と電話が来たときに、当の本人は何のことだか、知らなかったのだから……



そして、晃樹のご両親への挨拶もいつの間にか終わっていた。




気が付けば周りはみな、私を『婚約者』と疑わない状況




目まぐるしく変化する周りに慣れるのに精一杯で、


その違和感が私の中で、日に日に大きくなっていることに私自信も気づいていなかった