幸せの選択

プロジェクトも順調に進み、予定通り着工にこぎ着けた。


あとは現場のチェックと、中のインテリアの発注にデザイナーと最終的な打ち合わせを残すだけだった。




その頃には、どこから広まったのか私が晃樹と一緒にスウェーデンに行くということが会社中に広まっていた。



しかも、恐れていた嫉妬や嫌がらせはなくて、むしろ祝福されることが多かった。



これもきっと晃樹が、私の知らないところで手を回してくれているんだろう。




守られているという感じがヒシヒシと伝わってくる