幸せの選択

「三島、選んでくれる?」


「要さん………」




そんな優しい笑顔で頼まれたら、断れないです。




「もちろんです!でも、どんなのがいいんだろう?私男の人の時計なんて選んだことがないから」






ポンと頭に手を置いて、「三島が、俺を思って選んでくれたらそれでいいよ」
と言って店の奥にいる店主の下へと行ってしまった。






「はい!頑張ります」






残された私は、とりあえず端から一つ一つひて回ることにした。