幸せの選択

「三島、ちょっと寄り道してもいいか?」


「えっ?あ、はい!」




外を眺めながら、要さんにこの気持ちを伝えなくてはとアレコレ考えていた私。

このまままっすぐ帰りたくないと思っていた私は、願ってもいない要さんの言葉に、勢いよく返事をしてしまった。






「ありがとう。ちょっと付き合ってほしいトコあるんだ」


「つ、付き合ってほしいですか?」



「えっ?あぁ、どうした?」







頭の中がピンク一色になってしまっている私は、『付き合ってほしい』という言葉だけに妙に反応してしまった。




「ハハハ……な、なんでもないです。だ、大丈夫です」



「………?」