幸せの選択

「でも、玲衣さんからワインの提案があった時には、やっぱり運命だって感じちゃいました」



「運命なんて大げさだな」



「そうですか?あっ!」





後ろ向きに要さんの方へ向きながら歩いていた私は、目の前にお店の看板があることに気付かなかった。

寸前で要さんが手を引いてくれたから、ぶつからずに済んだ。







「テヘヘすみません、つい……」





腕を掴まれ、まるで補導状態。




「まったくお前は」と呆れ気味ながらも、笑ってくれている。
その顔も、私の知らない要さんの顔。




今日1日で、要さんの色々な顔が見れた。