幸せの選択

そんな要さんを誇らしく思う反面、その視線が隣を歩く私に向けられると『なんで?』といった不躾な視線に変わるのが、居心地が悪い。




そして、自分でも気付かないうちに要さんより3歩以上後ろを歩いていた。




「三島?どうした?」



なかなか来ない私に気付いたのか、振り返り私を呼ぶ要さん。






あなたに似合わないから隣は歩けません。とは言えず……





どうしたものか迷っていると、サッと私に向けられる要さんの右手。
いつも私を守ってくれるその手




「行こう」



ニッコリ笑ってくれる要さんの視線の先には私しかいない。



そうだ。
送り出してくれた玲衣さんの分も今日は楽しむって決めたんだ。



「はい!」


誰の視線を気にすることなくその手を取った。