幸せの選択

「三島……それ、反則」


「えっ?なんですか?」




口元に手を当てている要さんの横顔を見ると、「あっち向いてろ」と言われた。





「三島、今日どこか行きたいところある?」



「河野さんへの贈り物探しですよね?すみません、まだ何がいいのか決まってないんです」




「そっか」と言って再び発進させる。


こういう時、女である私がリードしなくちゃいけないのに、要さんに会うことだけで頭がいっぱいだった私。


もしかしたら、呆れられてるのかな?



ソーッと要さんの顔を覗き見ると、視線に気づいたのか「ん?」と一瞬だけこっちを見た。






「水沼はなんか言ってた?」



「玲衣さんは、あまり大きくない物がいいって言ってました。引越しの時に荷物になると大変だろうからって」


「ああ、なるほど」