幸せの選択

いつも通り助手席のドアを開けてくれる要さん。


「あ、ありがとうございます」




何度目かだけど、こんなエスコートに未だに慣れない。


私が乗ったことを確認してドアを閉めてから、運転席に乗り込んだ要さんは、やっぱり眼鏡をかけた。






「まだ、目の具合悪いんですか?」


「うん?ああ、休日は眼鏡が多いかな」


「あ、そうなんですか」




なんだか、要さんの休日に触れた気がしてくすぐったい。





「フフフ……私、要さんのオフの顔全然知らなかったです」


「ああ、そういえばいつも仕事がらみだったっけ?」



「はい。だから今日はなんだか新鮮で、ドキドキします」