幸せの選択

「どうしたの?」


「あのさ、もし千秋が俺を選んでくれるなら、3ヶ月後に俺と一緒にスウェーデンに行ってほしい」



「えっ?」



突然の話に、頭が上手くついていかない。






「こんな時にごめん。でも、急に決まった話なんだ。爺さんが正式に会長に退くことになった。後は親父が継ぐようになる。そしたら、北欧支社に俺が行くことになった。まだオカモトに入って間もない俺だから、なるべく早く向こうに慣れた方がいいって……急に決まった」



「そ、そうなんだ……」