幸せの選択

「ありがとうでも、晃樹の分淹れてくるよ」



「いいの、俺のもあるから」



後ろを振り向き紙袋から取り出すコーヒー






「そっか。じゃあ、遠慮なくいただきます」


「はいどうぞ」



パクッとかじりつくと、スパイシーなハムの香りが口いっぱいに広がる。
空腹にこのスパイシーさは反則。



口が止まらない。







「千秋はいつもおいしそうに食べるよね?」



「だって、おいひいよ?あれ?晃樹は食べないの?」




晃樹の手にはおなじサンドが手つかず