幸せの選択

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「じゃあ、お先な。三島も遅くなんなよ?俺が長谷さんに怒られる」


「はーい。これ終わらせたら帰ります」




午後9時を少し回ったところ。
私と共に残業をしていた先輩が先に帰っていった。



事務所に残るは私一人






新しいプロジェクトと並行して、佐々木さんのカフェの内装工事が始まっている。

現場を確認していたところ、若干図面と違う個所を見つけて、その修正に午後いっぱいかかってしまった。



もちろん新しいプロジェクトも待ってはくれない。

今日中にある程度目途をつけなくてはいけない仕事が山になっている。





「はぁー」


うず高く積まれた仕事が視界に入ると、もはや溜息しか出ない。
気分転換兼ねて、うーんとひと伸びしてからコーヒーを入れに給湯室に向かった。