「晃樹!お願い離して?誰か来たら困る」
「じゃあ、俺の物になるって言って?」
「えっ?」
弱まることのない腕の力
本当に「うん」と言わなければ解放されないのかもしれない。
だけど……
「フッ。また俺突っ走っちゃった。ごめん。いつも千秋を困らせてばっかだな」
緩められた腕の力は、私をすんなりと解放してくれた。
そして、ちょっと気まずい顔をしている晃樹。
「晃樹………」
「ごめん。今の無し!千秋が知らない匂い付けて帰ってくるから心配し過ぎた。答えを待つって言ったの俺の方なんだから、気にしないで?ごめん。じゃあね」
まるで私から逃げるように再び階段を上っていった。
「じゃあ、俺の物になるって言って?」
「えっ?」
弱まることのない腕の力
本当に「うん」と言わなければ解放されないのかもしれない。
だけど……
「フッ。また俺突っ走っちゃった。ごめん。いつも千秋を困らせてばっかだな」
緩められた腕の力は、私をすんなりと解放してくれた。
そして、ちょっと気まずい顔をしている晃樹。
「晃樹………」
「ごめん。今の無し!千秋が知らない匂い付けて帰ってくるから心配し過ぎた。答えを待つって言ったの俺の方なんだから、気にしないで?ごめん。じゃあね」
まるで私から逃げるように再び階段を上っていった。

