幸せの選択

私が入ったことを確認してドアを閉めると、運転席側に回り入る。




「さて、ドライブと行こうか」


「えっ?」



「冗談。このままどこかに連れて行きたいけどな」




「もう!びっくりしました」




「ごめん」と笑ってエンジンを掛ける要さん。





ダッシュボードから眼鏡ケースを取りだす。





「あれ?眼鏡掛けてましたっけ?」


「ああ、ちょっとコンタクトに目がやられちゃてな」


「大丈夫なんですか?」



「大丈夫。このところ仕事が立て込んでてな」