幸せの選択

あっちへと促されてデスク横のミーティング室へと通される。


パタンとドアが閉まり、シャーっとブラインドが下ろされると、外から中は全く見えない。

何か秘密の話でもあるのだろうか?




「三島……ひとつ聞いていいか?」





真面目な顔の要さん


「はい」






「この前会った岡本君だけど、オカモトの創業者の孫なんだろ?お前、付き合ってんのか?」



「はえっ?」



てっきり仕事のことだと思った私は、思ってもいなかった内容に変な声をあげてしまった。