幸せの選択

「ウチの奥さん、三島さんのデザインが見て『ここで3人の式を挙げたい』って言い始めてさ。だから、俺も力が入っちゃうってとこ?」



「そうなんですか!じゃあ、私も頑張らなくちゃ!」



まだ完全なデザインも決まっていない状態からすでにココで式を挙げたいと言ってくれている人がいることに感動した。


そして、その人達のためにも全力を尽くさなくてはと気を引き締めた。





「よろしくね。三島さん。ところで、これ終わったら課長が声かけろってさ」


「えっ?課長って坂巻課長ですか?」


「そう。そういえばあの人だけだったね三島さんのコト雑用しなかった人。やっぱスゲーな。能力のある人は、人の能力も見抜けるんだね。適わないよ」




藤原さんはそう言って部屋を出て行った。