幸せの選択

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「それでは、次回は現地視察ということでよろしいですか?」


「はい。よろしくお願いします」





PCを閉じながら残りのコーヒーを飲み干すのは、J-styleの建築士の藤原さん。
その手をボーッと見つめていると、左指に光るマリッジリングに目がとまった。




「三島さん、こんな才能あったんだね。ここにいた時には気付かなかったよ」


「えっ?」



ボーッとしていたせいで、なにを言われたのか聞いてなかった。
藤原さんは、そんな私を「クスリ」と笑った。