幸せの選択

「えっ?あ、はい。ち、違いますよ。長谷さんは私の師匠です。そんな訳ないじゃないですか。第一、すごい愛妻家です」



「ああ、そうなのか」


誤解が解けて一安心した私
でも、すぐに




「じゃあ、誰なんだ?」



ハハハハ……追及は終わらない




「そ、そんな人いるわけないじゃないですか。ハハッハ…ハハァー」






笑って誤魔化す私の顔をジッと見つめる要さんの目は、追求の手を緩めない。
ゾワット背中に汗が流れる。






冷や汗って、吹き出るほど出るもんだっけ?