幸せの選択

「違うのか?」



何も言わない私にむけて、動揺したような要さん。



「あの……玲衣さんが言ってた話って?」


「ああ、昨日の晩に急に電話が来てお前を、他のヤツに持っていかれるぞって言われた」




「………」






玲衣さん!
かすかに蘇る記憶に『私も頑張らなくちゃ』と言っていた玲衣さんの姿



頑張るってこのことだったんだ……




金曜日の夜に玲衣さんに目撃されたことを、今になって再び後悔するとは……





「三島?アイツじゃないのか?」