幸せの選択

「おお、いいんじゃないですか?100年桜がシンボルツリーになっていて」



「ありがとうございます。これはまだコンセプトイメージで、まだまだ改良されますので、頭の隅に置いておいていただけると助かります。次回までにはデザインをいくつかご用意させていただきますね」



「わかりました。では、こちらもこのコンセプトにあった資材などを検討いたします」




席を立って相手の下へ行き握手を求めた長谷さん。
相手は少々戸惑い気味に、でも、にっこりと笑顔で握手に答えた。







「実は、私はこのプロジェクトのサブなんです。本日はリーダーが急な仕事が入りまして……すみません。ですが、今日のことはしっかりと伝えますので」