幸せの選択

これを作った時には「デザイン案の一つ」と言っていたハズ。
コンセプトなんて聞いてない。



「三島?早くして?」



出すのを躊躇している私に向かって長谷さんが催促をする。
その場にいた人達の視線が一気に私に集まる。





「………はい」





「ちょっと、それ受け取って」


J-styleのリーダーも下の子に指示する。
私は、その子に自分のUSBを渡す。




会議室のスクリーンに映し出されたラフ画






みんなの反応が怖くて、ギュッと目を瞑る。