幸せの選択

どうしたら伝わるだろうかと必死で考える。
そして――


体を押さえていた自分の腕を伸ばして、苦しむ晃樹の顔に触れる





「千秋?」


触れられたことに驚く晃樹は、パッと顔を上げて私を見る。
私もまっすぐ彼の顔をみてフルフルと首を振った






「大丈夫?」


「晃樹……ご、ごめんなさい。あ、あ、あなたのせいじゃ……ないの」


「千秋?」



もう片方の手も、彼の顔にそっと触れる。
晃樹の両目には、贖罪と安堵と、戸惑いが入り混じっている



私は、もう一度大きく首を振る