幸せの選択

そんな私に気付いた晃樹は、態度を一変させた




「千秋?大丈夫?どうした?具合悪いの?」



酷く心配した顔
早く大丈夫って伝えたいのに、上手く口が動かない



体を押さえる両腕に力を入れても震えは一向に止まらない。



その時――




目の前が急に真っ暗になった。
顔の前に何かがある。




「ごめん。怖がらせた?」



聞こえてくる晃樹の声が凄く近くて、自分が今晃樹の腕の中にいるんだってことが分かった。



背中に回された晃樹の腕は、壊れものを扱うように触れることをためらっている。



「千秋……ごめん」