幸せの選択

「自覚ないってこと?」


身長差のある私たちだから、自然と晃樹が私を見下ろすような格好になるんだけど、それを差し引いても彼の視線は私を『見下している』


冷たい視線の中には、怯える私の顔が映っていた。






「な、何を怒っているのかさっぱり分からないし、早く行かないとまたみんなを待たせちゃうよ?」


「ああ?」



これが漫画ならきっと今の晃樹の声に怒りマークが沢山くっついていたハズ。
怯えたウサギのようにビクンと体を震わせてしまった。




こんな時に、私の中の思い出したくない記憶が蘇ってくる。


弘之に怒鳴られ暴行を受けたあの時の記憶が………







ガタガタと震えだす体は、両腕で抑えても止まることはない。
ワナワナと震える唇。