幸せの選択

「うん」と言ったまま黙り込んだ要さんの月明かりに照らされた横顔は、その光の効果でより一層目鼻立ちをくっきりとさせていて、まるで絵画を見ているように美しい。



男の人に『美しい』って形容が合っているかは分からないけど
要さんの次の言葉を待ちつつ、その横顔に見入ってると





「三島、そんなに見ても何も面白いもんなんてないだろ?」


「へっ?」



マズイ
思わず目の保養とガン見してしまったことがバレてた。




「穴が開くかと思った」



「………すみません」






もう、恥ずかしすぎて顔どころか全身が真っ赤になってるはず。
今が夜で本当に良かった。