幸せの選択

車はそのまま停まることなく郊外の道を行く。
やがて小さな丘の上の公園に着き、そこに車を停めた。



運転席から降りて、助手席に回り込みドアを開けてくれる要さん。





「要さんここは?」


「ちょっと歩こうか?」



夜風が気持ちよさそうで、私はすぐに「はい」と即答した。





車を停めた場所から、公園の中に入る。
小さくて、遊具はあまりないけれど綺麗に植えられた草花が印象的な公園だった




公園の端のは、丘の上から眺められる街の夜景が見える。




「わぁー!きれいですね」


「ああ」




ジッと夜の街並みを無言で見つめる要さん