それから15分後に現れた課長の顔は、私の崩れた顔をみて一瞬にして鬼の形相に変わり、河野さんが必死で弁解をしていた。 「ごちそうさまでした」 「いいえ。また来て。色々と恋話聞きたいし……」 「っ!玲衣さん!」 慌てる私にフフと笑ってドアを閉めた玲衣さん バタンとしまったドアを目の前に、私の隣には「どういうこと?」と少し不機嫌な課長が立っている。 「アハハハ…何を言ってるんですかね?玲衣さんちょっと酔っぱらいすぎですよね」