幸せの選択

「嫌だ千秋ちゃん!私はもう羽生さんのものよ!今は要の幸せを誰よりも願ってるわ」



うんうん。と頷いたのは玲衣さんだけではなく、河野さんとモナさんもだった。



「アイツはさ、誰よりも幸せになる権利があるやつだよ」


「そうね。和也だけなんて不公平だもんね」






モナさんは、そっと河野さんの手に自分の手をのせる。





3人が課長の幸せを願うのは、友達だから当然なんだけど、なぜかそれだけとは思えない雰囲気











「あの……課長って過去に何かあるんですか?」




思わず聞いてしまった。