幸せの選択

モナさんを労わるようなやさしい目で見つめる河野さん



「イタリアで俺が子供を育てるから、モナには仕事に集中して欲しいって思った。

だから、あの店をたたもうと思ったんだけど、大事に育てた子供みたいなもんだから、惜しくなっちゃってさ。だからって、誰か知らないヤツに譲るのも嫌だなって思って……

その時思い浮かんだのが水沼だったってわけ。お前なら飲食店経営してるし、俺の店もうまいことやってくれるんじゃないかって思ったの」




「玲衣、無理なのは承知の上だけど、お願い」




深々と頭を下げる河野さん夫婦
そんな二人を見つめながら、何か考えている玲衣さん




「分かったわ。あなた達のご長男を私が立派に育てましょう」




ポンと手を叩いて二人に向かってそう言った。






「玲衣!」

「水沼、サンキュー」