幸せの選択

「ち、違うの。晃樹に私の気持ちどうしたらちゃんと伝わるかなって思って、ちょっと考え過ぎちゃった。あのね――」




私は、正直に話した。




元彼と別れて間もないコト
初めて自分に任された仕事をしっかりやりとげたいコト





それから――


「晃樹の気持ちは、とっても嬉しかった。初めて会った時はちょっとムカつく年下だと思ったけど、話して行くうちにすごく楽しくて、いつも笑ってばっかり。

だから、もっと晃樹を知りたいと思う。それから返事してもいい?」






一気に話したから、少し息が切れる。




スゥ―っと空気をいっぱい吸い込むと、同時に同じことをしている晃樹の姿


「………」

「………」





そして、同時に二人で大笑いした。