幸せの選択

「だからさ、ますます知りたくなって……会いに行ったの」



「えっ?」



「たぶん覚えてないと思うけど、J-styleに書類届けに行ったフリして千秋に声かけたことあるんだ」




「っ!まさか」



「もう、半分ストーカーだろ?言いたくなかったけど……でも、本当なんだ。千秋の対応はすごく良かったよ。たぶん、俺、その時から千秋のこと好きだったんだと思う」





私の知らない所で、晃樹に会っていたコトも驚きだけど、そんな僅かな時間で私を好きだと思う晃樹にも驚く。




「だけど、晃樹が知らない私もまだいっぱいあると思うけど?」




「それはさ、何年一緒にいても同じだよ。自分だって自分に驚くことあるでしょ?だから、俺は今感じてる千秋への気持ちを大事にしたいの」