幸せの選択

晃樹の顔を見ていると、この話が嘘ではないことは分かる。


だけど、聞けば聞くほど最初に思った疑問が大きく膨らんでいく




なぜ、晃樹が私を好きになってくれたのか――



きっと、私の顔が晴れないことに気づいたのだろう。
晃樹はフーッと大きく息を吐いた。


そして、ポンポンと私の頭を撫でる
その顔は、すごく悲しそうな寂しそうな顔




どうして分かってくれないんだろうという絶望に近い感情



私は、フルフルと頭を振ってそれに答える。