幸せの選択

「あの……それは分かる。私が聞いてるのは、なんでそんなことするかってこと」



「そんなの、帰したくないからに決まってるでしょ」



「はぁ?何言ってんの?」




今までの状況で、なぜそんな言葉が出てくるのかさっぱり理解不能。
もしかして、ホントに遊ばれてるのかな。



ムッとした顔を晃樹に向ける。




なのに、全く気にしない様子で、無表情を決め込む晃樹に怒りが込み上げてくる。





「意味分かんない。なんで?やっぱり私のことからかってるの?」



酔いと疲労とその他もろもろのせいで、怒りを包み隠さずぶつけてしまった。