幸せの選択

ガチャン




――えっ?




いかにも機械的な音が鳴ったと思ったら、再びロックが下される。

開け方が甘かったのかと思って、再びロックを解除する。





ガチャン




「………」





――開け方じゃないでしょコレ




振り返ると、手元のスイッチに手をかけている晃樹。







「あの……コレなに?」



晃樹の行動の意図がさっぱり分からない私



「何って、出られないようにロックしてんの」




……はい。確かに出られないです。