幸せの選択

問い詰めるような強い口調




「もしかして、私とつり合わないって言いたいの?」







「………正直そう思う」




尋常でない不機嫌オーラに、聞こえるか分からないくらい小さな声の返事を返す。





「………」





再び訪れた沈黙





すでにヒビだらけの心は、触れられただけで粉々に砕け散ってしまうと思う。
ビクビクと次の言葉を待っていると、急にハンドルが左にきられ、その後すぐに停車した。