幸せの選択

「金曜だから飲みに行っちゃいけないって理由あんの?」


「え?いや…ないですけど」


ゆっくりとこっちに目線を向けながら、フッと微笑まれると、それ以上何も言えくなる。




「俺が三島と飲みたいの。何の問題も無いだろ?それに、明日は俺も久々に休めそうだし、思い切り飲んでいいぞ」


「えっ?は…はい」



私のぎこちない反応を楽しんでいるような課長は、ケラケラと笑っている。





――この人、こんなに笑う人だったっけ?