幸せの選択

「………はい」


にっこりと笑う金沢さんに、それ以上なにも言えなかった。






「はいはい、千秋ちゃんも飲んで飲んで」


「はい。すみません」




「どうぞ」と置かれたビンテージワインの注がれたグラス。






目の前のごちそうと、普段は飲めない高いワイン





――飲んで、食べなくちゃ損でしょ!



元々、飲むこと食べることが大好きな私は、ここが晃樹の家だということはこの際忘れて楽しんでしまおう。と開き直った。



「はい!いただきます」



目の前のグラスに手を伸ばし、お料理にも手をつける。






「うん、それでいいよ。千秋は」

満足そうに私の顔を見る晃樹。
その笑顔にドキリとする。








「なぁに?デレデレ見つめちゃって。やっぱり晃樹がベタ惚れなのねぇ」