幸せの選択

「だってぇ、晃樹が悪いのよぉ」


さっきまで鋭く晃樹を睨んでいたその大きな瞳は、金沢さんへ向けられると、一瞬でトロンと甘える子猫のような瞳に変化した。




「早百合、早く用意してよ。腹ペコペコだよ。三島さんもでしょ?」


「えっ?あ……はい」




「どうぞ」と金沢さんに促されてダイニングテーブルに座る。
大きな一枚板のダイニングテーブルは、この大きな部屋にあっても引けを取らない。






「これ、素敵ですね」



「さすが三島さん。これが気になりましたか?」



早百合さんの持ってきたシャンパンを開けながら嬉しそうにほほ笑む金沢さん。





「これ、爺さんが作ったテーブルなんだ。この家にみんなが集まった時に、全員がゆったり座れるものをってね」