幸せの選択

中から顔を出したのは、



「か、金沢さん?」


「こんばんは、三島さん」





金沢さんは、オカモトの人事課の人。
以前、初めてオカモトと訊ねたときに、案内してくれて色々と教えてくれた人だった。




「金沢さんが、どうしてここに?」


「あ、晃樹君まだ言ってなかったの?僕ね、晃樹君の姉の早百合の夫なんだよ」


「えっ?そうだったんですか……すみません、知らなかったので失礼なこと言ってしまって」


「いいんですよ。それより早く食事にしませんか?僕は昼抜きだったので、もう待てないんですけど」




ニッコリと笑う金沢さんの顔は、第一印象と変わらず、人当たりの良い人事課の一とは思えない。