幸せの選択

「姉さんたちが来るから、雅さんきっとスゲーごちそう作ってると思うんだよね。食いきれないほどの料理を作っちゃうから、おこぼれもらおうと思ってさ」



「さあ、行こう」と手を引かれて、外に出る。



「ち、ちょっと待って。ご実家に行くなんて聞いてなかったから私手ぶらだし、こんな格好だし。それに、こんな遅くに失礼でしょ?今日は帰る」


まわれ右して帰ろうと一歩出た私を、後ろから掴んで阻止する晃樹




「だって、ここに来るって言ったら千秋素直に来なかったでしょ?」


「それは…」



「それに、兄さんもさっき帰ってきたみたいだから、俺たちだけのために食事作るわけじゃないから」



「だからって―――」






「晃樹?帰ってるの?」