幸せの選択

「晃樹?」




カーポートに車を停めた晃樹は、さっさと車を降りて助手席側のドアを開けた。


「ようこそ。ここね、俺の実家。普段は一人暮らししてるんだけど、今日は姉さんが甥っ子連れて遊びに来てるって言ってたから、いいもん食えるかなと思ってさ」



「………っ!」



晃樹の実家!?

ってことは、オカモトの………




「あ、安心して?両親は不在だから。言ってなかったっけ?親父とお袋はオカモトの北欧支社でスウェーデンに行ってるの。普段ここは管理人だけすかいないんだけど、今日は姉さんが甥っ子連れて泊りに来てるの」


「だからって……」



「どうぞ?」と手を差しのべられても、「はい」と車の外へ出られない。