幸せの選択

そうか…

この会社にいるのも後1カ月。みんなの憧れの的と1回食事をしてもバチあたらないだろう。

万が一、誰かに見つかっても1カ月辛抱すれば関係なくなるわけだし…



元々あまり物事を深く考える性質ではない私は、徐々にそんな開き直る気持ちが生まれてきた




「今行きます」

次の瞬間には、走り出していた。



開き直った私の晴れ晴れした顔を見たせいか、走り寄った私を見てクスリと笑い「今日は日本酒だな」と呟いた。