幸せの選択

車は赤信号で停車した。




「下心が神様にでもバレたかな?だから、今夜は千秋が安心していられるように、絶対安全地帯にご案内します」




こっちをまっすぐに向いて少し首を傾けた晃樹。




「安全地帯って……?」


「着いてからのお楽しみ」





信号が変わって、前を向いて発進させる晃樹の顔は、なんだかとても楽しそう。



「ファミレスじゃなかったの?」


「そう思ったんだけど、もっといい場所見つけたの。それ以上は着いてからのお楽しみだから答えないよ」