突然、私の方へ話を振ってきた長谷さん。

だけど、それに応じる余裕はかった。だって、J-styleは、私が勤めていた会社で、坂巻課長のいるところ




「三島?古巣との仕事でワクワクするだろ?お前の成長を見てもらえ」


「えっ?」





驚く私をそのままに、長谷さんは詳細はあとで担当者レベルでと会議をお開きにした。











「三島、これ終わったら俺のデスクまで来て。今後の打ち合わせしよう」


「は……はい」



大方みんなが出て行った後で、ポンポンと肩を叩きながら出ていく長谷さん。
私は、未だ呆然とする頭で、黙々とテーブルの上に残されたカップを片づける。