幸せの選択

映し出されたのは、朽ちた木造平屋の一件家。


かつては名家だったのだろう。庭はすごく広い。
だけど、長い間そこに主はいなかったようで、家屋や庭は荒れ放題だった。




「建物や、外向は全部取り壊す。だけどこれだけはそのまま残すし、これをこの式場のシンボルにしたいって要望なんだ」




課長の合図で、映し出されたのは大きな桜の木
実際にあ見たこともないくらいの大木に、零れそうなほど花をつけて垂れ下った枝。






「樹齢100年桜だそうだ。で、今回は我が社でも初の設計事務所と合同プロジェクトになる」





合同プロジェクトの言葉に、一斉に「おー」とか、「まじかぁ」と声が上がる