幸せの選択

近づいてくる晃樹に、なぜか後ずさる





「ち、違うよ。晃樹が悪いんでしょ?そんな言い方するから……」




背中に窓がぶつかって、もうそれ以上逃げられない。
それが分かってか、両側をしっかり腕で挟まれて身動きすらできない。






「ねぇ、なんとなく避けられてる?俺」


「そ…そんなこと、ない…です」


「そぉ?あれから誘っても全然じゃん?」



「こ、晃樹、誰か来たらどうすんの…?」


「だから、その方が俺にとっては好都合なんだって」



「………」




すぐそこにあるドアが開いたらどうしようと、それしか浮かばない