幸せの選択

それと同時に、もっと砕けた課長の笑顔が見てみたくなった。



怒った顔…

悲しい顔…

すねた顔…

疲れた顔…




その他の顔だって、まだまだ私の知らない顔を見てみたい。

もっといろんな課長を見たい、知りたい……










「……えっ?」



写真を眺めながらボーッと考えていた事にハッとする。




――私、今なにを……



冷静になった頭で振り返ると、急に心臓がドクドクと音を鳴らし始める。